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有無を言わせず、突き進むこと。 [雑記帖]

さて、とにかく進め、つべこべ言わずに突き進め、が必要なときには、ベートーヴェンの「大フーガ」などがたぶん相応しいのだろうけど、もしそれをもっと単純で図太い線でねり歩くとしたら、たとえばこんなミュージックがためになる。あくまでも、ぼくの場合の極私的な話だが、ウィルコ・ジョンソンのあの暴れ馬なのに手綱がしっかりのギターと、ちょっと行ってしまったような無茶なヴァーカルがあれば、そしてノーマン・ワット=ロイのブリブリなベースがあれば、まあ、なんとか日常っていうのは蹴飛ばせる気がする。もちろん、とっさにそんな気がするだけのことだけど。

Call It What You Want

Call It What You Want

  • アーティスト: Wilko Johnson
  • 出版社/メーカー: Line
  • メディア: CD


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Talk, it's only talk [雑記帖]

いろいろな人とさまざまな話をして時間が過ぎていく。僕は話が得意ではないし、たぶん苦手なほうだけれど、決して嫌いというわけではないようで、話している相手と僕とのあいだの空間にいろいろな言葉や思いや考えが零れたり漂ったりしているのを眺めているのはけっこう好きなのだと思う。そうしてゆらゆらとあっちにいったりこっちにしたりしている線の絡み合いをみながら、話している自分と相手の表情とそれを眺めている自分とがどこか遠い場所にいるように感じられることもある。その離れていてけれども切り離されてはいない場所に、雲は漂い、言葉は風のようにめぐる。僕はそれをぜんぶ歌にしたり、沈潜したり、迂回したりしたいのだけれど、ときにはぽつんと会話から孤立した場所にいるような漠然とした思いがすることもある。その浮遊感はたぶん酔っぱらったような感じと少し似ているのだろうけれど、そうするとどちらが言った言葉かということも曖昧になり、そうしているうちに、頭の後ろのほう、それもかなり遠くで残響のように、トニー・レヴィンのスティックがぐるぐると聴こえてくるのだった。

ディシプリン(紙ジャケット仕様)

ディシプリン(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: キング・クリムゾン
  • 出版社/メーカー: WHDエンタテインメント
  • 発売日: 2006/07/26
  • メディア: CD


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能天気 [雑記帖]

関東が凄まじい豪雨に見舞われているとき、ぼくは青森にいて、少しだけ雨に濡れたけれど、その後は快晴といっていい日が続いた。それで、ニュースで東京の天気のことを知っても、いっこうに実感が湧かないのだから、おそらくこちらに住んでいる人たちにとってはもっと遠い話なのだろうと思った。床上浸水とか凄まじかったようだけれど、正直なところ自分の身が遠くにあると、やっぱりブラウン管や活字の上でのできごとという感じだ。これは少し前の生活ではごく自然なことだったに違いないけれど、それでほんとうに良かった時代は過ぎてしまったようにも思える。自分の生活が展開していないところの天気を、観念ではなく実感として想像することができるのかどうか、ぼくにはまだ自信がないけれど、たぶん五年前の昨日のことなども、すべてはそういうことの想像力の欠如に繋がっているのだろう。そんなことをぼんやりと思いながら、晴れた空の下を歩いてきて、いま東京の雨の夜、ぼくが想い出しているのは友部正人さんの「イタリアの月」という歌だ。ぼくらはいつでも「イタリアの月」のことを思っていることはできるのに、いつもそのことを忘れずにいることはできない。ほんとうにできない? いや、たぶんできる。でも、壊れないように日々を生きていくことの感覚の怠惰のなかで、どうやってそうしていられるだろう。ぼくができるいちばんかんたんなことは、東京の月をみたとき、アリゾナの太陽を想い、雨が降っているとき、どこかは必ず晴れていることをつよく信じる気持ち。そうして、空を見上げて、それがどこまでも青く繋がっているのを忘れないことだ。

遠い国の日時計

遠い国の日時計

  • アーティスト: 友部正人, THE GROOVERS
  • 出版社/メーカー: ミディ
  • 発売日: 1992/05/21
  • メディア: CD


イタリアの月

イタリアの月

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 1997/09/26
  • メディア: CD


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大人になったら、こんなふうに。 [雑記帖]

シンプルになっていけばいくほど、その思いは祈りに近づいてくる。

かたちがどんどん極まっていくと、それはどこにでもあるもののように偏在し、共鳴し、浸透する。
いろいろな音楽や人の手や声の創り出したあらゆることは、そのようにしてひとすじの歌になる。

その歌をたどっていくと、どこへでも行ける気がするのに、なぜかいつもそれはそらに向かって途切れるように消えてしまう。そして、ぼくたちはその消えたさきに、ぼくたちの思いがひとつに集まっているような気がしてくる。

なぜなのだろう、と思うけれど、たぶんそんなふうに思わなくてもいいことなのだろう。
祈りはフリー・スタイルでいい。そして、それはたぶん祈りでなくてもいい。

ききかえすたびに、朝がくるような歌。そうして、もう15年以上も、あたため続けてきた歌。
それがこのアルバムの始まりにある。これは神様の歌だけど、つまりは光についてのことだ。
彼が何を歌っても、いつもゴスペルとブルーズのあいだにあるように、ぼくには感じられる。

こんなふうになにかに感謝を捧げられたら、ほんとうにいいのに、と思う。
それでぼくも小さな声でうたってみるのだけれど、小さすぎてぼくにもききとれない。

(それにしても、このアルバムは、ジャケットから何からみんな好きなのだ。
とくに、始まりの曲での、クリフ・リチャードとのかけ合いはほんとうに素晴らしい。)

Avalon Sunset

Avalon Sunset

  • アーティスト: Van Morrison
  • 出版社/メーカー: Mercury
  • 発売日: 1989/05/19
  • メディア: CD


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夏は去りゆく [雑記帖]

夏が去っていく、と感じるのか、秋がやってくる、というふうに思うのか。
やはりピークのものが消えていく感覚のほうが、
新しい季節が徐々に迫る気配よりもつよいのだろうか。
今年も僕は夏を理解しないままに、夏も僕を理解しないままに過ぎた。
しかし、季節を理解するとはいったいどういうことなのだろう。
夏はだらだらと長い影を引きずって、いつのまにか秋と入れ替わる。
秋は気づかないうちに冬へと傾斜していく。
春の訪れはもうちょっと愛想がいい。
そうして一年がめぐることに、僕らのなにかが変わり、
そしてきょうも朝がきて夜がくることに変わりはない。
それがいつも違う朝、違う夜であることを、
知ってはいるのだが、きちんとわかっているときは稀だ。
季節というのは、始まりと終わりの感覚を告げるもので、
だから四季は僕たちに毎度なにかを終わらせようとする。
始まるのではなく、それは終わるのだ。
その終わりの感覚がいつからかずっと僕らのなかに刻まれている。
もしかしたら、生まれる前から死んだ後まで。
歌は僕らに呟く。「夏が去ったとき、僕らはどこにいるだろう?」
だが、問題はそれが「ほとんど去っている」という状態のほうにある。
それはもうどうしようもなく美しい終末の幻想だ。

(The Doors "Summer's Almost Gone"に寄せて)

Waiting for the Sun

Waiting for the Sun

  • アーティスト: The Doors
  • 出版社/メーカー: Wea International
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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半分の月 [雑記帖]

窓から月を眺めて、それできょう一日が無駄に過ぎたわけではなかったと思うのは、たんなる自己憐憫ではないにしても、やはり年をとったということでもなのだろうか。ほんとうは余計なことを思わずに、ああ、きれいだなあ、でいいはずなのだ。それで、眺めているうちにその、きれいだなあ、もなくなって、そのうちにぼく自体が月になってしまう。そんなふうに境界があいまいになって、そのうちにゆっくりと月が沈んでいくのが、ほんとうなのだと思う。それでも、月は沈んだわけではなく、ただまわっているから、少しずつ地球上のほかの場所からみえるところへ移動しているわけで、だからぼくもただ沈んだように眠るのではなく、どこかへ少しずつ動いているのだと想像してみる。そうして、いまこの瞬間にも無数の人びとが月を見上げ、過去からはさらに膨大な、そして未来にはほとんど想像もできない数の生きものが月のことをみるのだから、こんなぼくのたった一日も思ってみれば永遠なのだ。そんなふうに繋がっていながら、もちろんもっと大きな宇宙の時間のなかではすべてが一瞬で、もしそれが一瞬に満たないにしてもそれはゼロではない。そう思った瞬間、ぼくはたしかに月にみられている。

(・・・・と書いたら、月の全部、というウォーターボーイズの曲が聴きたくなった。)

This Is the Sea

This Is the Sea

  • アーティスト: The Waterboys
  • 出版社/メーカー: Chrysalis
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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まったく知らない人たち   [雑記帖]

自分で言うのも何だけど、僕はけっこう素直に育ってきたので、小学生のときお茶の間でトヨタカップをみればジーコに心奪われ、1982年のエスパーニャでは当然ブラジルを応援してジェンティーレに怒り、名波浩に魅了されるとただちにジュビロを応援しつつクロアチア戦を観に行き、ドイツに行けないことが確定するとせめて32インチのテレビジョンを購入するのである。まあ、たいていの場合は。
だから、中学生のときにディープ・パープルが第2期メンバーで再結成されれば、つべこべ言わずにアルバムを聴いて、授業中に机を叩くドラムの同級生なんかと当然のごとく熱狂したりもする。そんなふうだから、弾けないギターでスモーク・オン・ザ・ウォーターのリフを練習したりしてもいっこうに構わないのである。それで、同世代の多くの人々と同じく、第2期のパープルはぜんぶ聴いて育ったし、弟がレインボーの「アイ・サレンダー」を部屋のなかで熱唱するなら、ちゃんと唱和してやったのだ。
ほとんどの男子がアイアン・メイデンやジューダス・プリーストを聴き、多くの女子がデュラン・デュランに頬を赤らめていた時代の中坊の心は消えないのである。だから、パープルのベストCDなどを手にして、そのなかでもっとも新しい1984(といえばもちろんオーウェルであり、ヴァン・ヘイレンである)年にリリースされた「ノッキング・アット・ユア・バック・ドアー」(ドアじゃなくてドアー!)のもったいぶったイントロがかかってくると、心震えずにはいられない。その後、さまざまにもったいぶったイントロの曲に出会うわけだけれど、ホール&オーツの「ダンス・オン・ユア・ニーズ~アウト・オブ・タッチ」とか「ボヘミアン・ラプソディー」の展開と同じく、この曲のギターの入りのかっこ良さというのはもうぜんぜん色褪せないのである。まったくディープ・パープルのイントロの、イントロらしさっていったらない。いまもって、笑っちゃうくらいにかっこよくて、でも笑うなんてとんでもなくて爆音でかけながらよだれを垂らしそうになっているのが、まあ順当な36歳というところだろう。たぶん。

 

ヴェリー・ベスト・オブ・ディープ・パープル

ヴェリー・ベスト・オブ・ディープ・パープル

  • アーティスト: ディープ・パープル
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2000/07/26
  • メディア: CD


パーフェクト・ストレンジャーズ

パーフェクト・ストレンジャーズ

  • アーティスト: ディープ・パープル
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 1999/12/27
  • メディア: CD


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