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気恥ずかしさだったり、それが距離だったり [フォトのことなど]

雨がぽたぽたと落ちてきて、けっこう重たい感じで、ぐすん。どうにも眠気がぬけなくて、停滞した夕方、栄養補給に街に出る。そしたら、雨が身体に当たって、衝突で気を失いそうになる。わけはなく、早くやまないかなあ、と思いながらも、水滴はどんどん落ちてくる。嫌だな、こういうの。それで、メンチカツとコロッケ、なんていう胃にもたれそうなものを注文してしまう。でも、まだ雨はやまない。友達は何してるんだろう? とふと思ったりもするが、よくわからない。それで、雨宿りがてら、本屋に寄って、ぷらぷらする。佐内正史の「ロマンチック」という文庫写真集を眺めて過ごす。佐内氏のたぶん友達だろう女の子たちがたくさん写っていて、何気ない日々のなかで、ぽかんとそこだけほてっているような感じだ。それで、なんだかみていて気恥ずかしいような、かゆいような、そんな曖昧な気分になる。たぶん、ふたりの距離が、みるひととみられているひとの距離が微妙で、つまりは写真を撮るほうも撮られるほうにみられちゃっているわけだから、そのあたりが歯がゆいくらい照れくさく、そして何気なく写しとられている気がした。さりげなく、ぽっ、て感じ。ぼくの思いこみかもしんないけど、だからこそ「ロマンチック」なんてタイトルをつけて、けっこうな厚さで、ころん、と出しちゃったんだろう。しばらく眺めて店を出たら、まだ少しだけぽつりぽつりやっている。物憂げに空が重たくて、しんどい。「ロマンチック」のなかには、思わず目を細めてしまいそうな、朝みたいな浅くて淡い光しかなかったけれど、帰りみちはずいぶん湿っぽいにおいがする。ぜんぜん「ロマンチック」じゃないけど、それがきょうの現実だ。

ロマンチック

ロマンチック


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